2025年10月22日、四日市大学(三重県四日市市)は文部科学省の大学・高専機能強化支援事業に採択され、計画を進めていた環境情報学部の理系学部への改組計画の中止を発表した。大学側は中止理由を明らかにしていないが、専門分野の教員確保や施設整備の負担が問題になったとみられる。一方で、三重県四日市市は、JR四日市駅前に設置を予定している新大学の基本計画をまとめ、2025年9月4日に発表している。
四日市大学は環境情報学部をより理系に特化した環境情報工学部へ2027年度に改組し、グリーン&デジタル人材の育成を進めることで2023年度、文科省から大学・高専機能強化支援事業に採択された。構想の入学定員は100人。データサイエンス教育を基盤としてスマートシティやAI(人工知能)、情報セキュリティの分野で働く人材を育てる計画だった。今後は環境情報学部で引き続き、グリーン&デジタル人材の育成を進める目標を維持したうえで、カリキュラムの内容や教育体制について検討し、決定事項や今後の教育方針をホームページで公表する考えを示した。
一方で三重県四日市市は、2025年9月4日「四日市市大学基本計画」を発表し、公立大学の設置を進めている。石油・化学、半導体、自動車など多様な産業が集積する産業都市でありながら、産業を支える理工系分野の人材養成・研究開発機能が不足しており、地域の産業人材を育てる大学の設置に向けて意欲的な提言・要望がなされてきた。
「四日市市大学基本計画」によると、学部は工学部(仮称)で、素材・半導体・情報等を専門に学ぶ。入学定員は200名を予定している。開学は2031年を目指している。キャンパスはJR四日市駅前を構想しており、収容定員は800名。同施設に国立・三重大学の新教育研究拠点が設置される場合は、両大学合わせて800名の収容定員となる。