文部科学省は次世代放射光施設の建設場所を産学連携組織の光科学イノベーションセンター、東北大学などから提案があった仙台市の東北大学青葉山新キャンパスに決めた。量子科学技術研究開発機構と光科学イノベーションセンターが整備、運用に当たり、2023年度から運転開始を目指す。

 文科省によると、東北大学に整備する装置は周囲325~425メートル前後の円形を想定している。整備費用は2019年度予算に概算要求するが、総額約360億円と見積もられ、地元が最大で170億円程度を負担する見通し。

 次世代放射光施設は極めて明るい光を当てることでごく小さな物質の機能や状態を分析できる。新薬や触媒の開発のほか、自動車、炭素繊維、食品などさまざまな用途に利用できるとされ、海外では米国や台湾などで整備が始まっている。
ただ、この分野で日本は海外に後れを取っているとの指摘もあり、光科学イノベーションセンターは運用開始時期を1年前倒ししたい考えも示している。

 光科学イノベーションセンターは宮城県や仙台市、地元経済界が出資して設立された組織で、東北大学が協力する。文科省の次世代放射光施設整備に関するパートナー募集に、東北大学、宮城県、仙台市、東北経済連合会と連名で応募。文科省有識者会議から提案内容に問題がないとの判断を示されていた。

参考:【文部科学省】次世代放射光施設(軟X線向け高輝度3GeV級放射光源)官民地域パートナーシップ具体化のためのパートナー選定に係る調査検討結果(報告)

東北大学

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大学ジャーナルオンライン編集部

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