イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE)」は、日本時間の10月12日、2023年の「THE世界大学ランキング」を発表した。トップは7年連続でオックスフォード大学。トップ10には、アメリカのシカゴ大学と入れ替わる形でイギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンが入り、アメリカ7校、イギリス3校に。東京大学は2021年から4ランク下がって39位、京都大学は7ランク下がって68位だった。
今回、ランキング対象になったのは104の国・地域の1,799校。2021年から137校増え過去最多。国・地域別では177校のアメリカが今回もトップだが、2021年から6校減少している。これに次いで日本が117校(前年118校)、イギリスが103校(前年101校)だった。
日本では、世界39位の東京大学、68位の京都大学に続き、201–250位に東北大学が前年と同じく上位3校となった。これに251-300位の大阪大学 (前年301–350位) 、301-350位の名古屋大学 (前年351–400位)が続き、それぞれ2021年から1バンドランクアップした。大阪市立大学と大阪府立大学(いずれも前年1,201+)の統合によってできた大阪公立大学は1,201-1,500位だった。私立トップは601–800位の関西医科大学(前年も同じ)と産業医科大学(前年401-500位)。
◆THE世界大学ランキング2023
1位オックスフォード大学(イギリス)
2位ハーバード大学(アメリカ)
3位ケンブリッジ大学(イギリス)
3位スタンフォード大学(アメリカ)
5位マサチューセッツ工科大学(アメリカ)
6位カリフォルニア工科大学(アメリカ)
7位プリンストン大学(アメリカ)
8位カリフォルニア大学バークレー校(アメリカ)
9位イェール大学(アメリカ)
10位インペリアル・カレッジ・ロンドン大学(イギリス)
オックスフォード大学に次ぐランキング2位はハーバード大学(前年と同じ)、3位は同率でケンブリッジ大学(前年5位タイ)とスタンフォード大学(前年4位)。前年2位タイのカリフォルニア工科大学は6位に後退した。前年16位タイで並んでいた中国の清華大学と北京大学は今回、16位と17位で、いずれもトップ20の位置をキープした。なお、トップ100にランクインしたアメリカの大学は、2018年の43校をピークに減少傾向にあり、今回は34校。ランクイン総数、上位でのランクイン数など、さまざまな面でアメリカのポジションの下降が見られる。