成蹊大学(東京都武蔵野市)は、経営・法・文・理工の4学部を対象として、2027年度入試より総合型選抜「基礎学力型」を新方式として導入することを2026年3月に公表していたが、2026年7月1日に同方式の実施を取りやめることを発表した。同方式は、2教科の基礎学力試験(共通問題)・調査書・活動報告書を多面的・総合的に評価する、他大学との併願可能な2026年11月28日が試験日の入試だった。
2026年5月27日付で文部科学省から「令和9年度大学入学者選抜実施要項」において、総合型選抜では面接による評価を必ず行うことと通知があり、すでに公表済みの総合型選抜「基礎学力型」の選抜方法には面接が含まれていないことから改めて検討を行い、2027年度入試における同方式の実施を取りやめることを決定した。9月から出願が始まる入試において、この時期での選抜方法の変更は異例。
総合型選抜「基礎学力型」を取りやめるにあたり、受験生への影響を慎重に検討するとともに、文部科学省と複数回にわたり協議を行った。その結果「令和9年度大学入学者選抜実施要項」が必須とする、時間をかけた丁寧な面接を現段階から選抜方法に組み込むことは、入試日程や実施・運用体制などの観点から不可能であると判断した。
同大学は「受験生一人ひとりの力を適切に評価できる入試を目指し、2025年度の7月以降制度設計の検討を進め、準備を整えて2026年3月の入試概要の公表にいたりました。その後、令和9年度大学入学者選抜実施要項で示された内容を踏まえ、選抜方法の見直しを含めて実施の可能性を慎重に検討しましたが、受験生への影響や入試日程、実施・運用体制などを総合的に勘案した結果、短期間で要項が求める水準の評価体制を整えることは難しいとの判断に至りました。受験を検討していた皆様には、大変申し訳なく思っています。」とコメントしている。
文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」では、総合型選抜や学校推薦型選抜において面接による評価を必ず行うこととされているが、すでに面接なしで実施している選考区分については、遅くとも2029年度入試までに面接を導入することとし、2年間の猶予が認められている。しかし、2027年度入試で新設する選抜方式については、公表済みであっても面接は必須であるとされた。
なお、同選抜の実施取りやめに伴う募集人員等の取扱いについては、決定次第、ホームページで知らせるとしている。
