福岡女学院大学(福岡市南区)人文学部の二階堂整教授らが熊本地震の救援活動を円滑化する方言支援ツールを作成した。熊本県内を北部、南部、東部に分けて身体や心情、動作を表す言葉などを記録した資料で、救援活動で熊本入りした医療・福祉スタッフやボランティアらに役立ててもらう。
福岡女学院大学によると、10年前の熊本地震で作成した資料集を改訂増補し、救援活動の初期に必要とされる医療現場で役立つ身体や医療関係、心情表現の言葉を中心にまとめた。熊本方言で身体の調子があまりよくないことを意味する「オロヨカ」、腕を意味する「エダ」など勘違いする可能性がある言葉を一つひとつ解説している。
今回は10年前に比べ、夏の酷暑がさらに厳しさを増していることを受け、熱中症に関する言葉の文例集を加えた。さらに、県外からやってくる支援者やボランティアに向け、一般向けの熊本方言ガイドも作成している。
2011年に発生した東日本大震災では、津波や大きな揺れで地元の医療機関が大被害を受け、東北地方以外から多くの医療関係者が被災地を訪れたが、地元の人が話す方言が聞き取れずに治療に問題が発生した。
このため、二階堂教授らは東日本大震災の被災地で救援活動に当たった自衛隊員や医療・福祉スタッフらから状況を聞き取り、方言支援ツールをつくった。
