日本学術振興会は、日本トップレベルの学術研究者で構成される「日本学術振興会賞審査会(委員長:野依良治 科学技術振興機構研究開発戦略センター長)」の選考に基づき、日本の学術研究の将来のリーダーと期待される2017年度「第14回日本学術振興会賞」の受賞者25名を決定した。

 2004年度に創設された日本学術振興会賞は、創造性に優れた研究能力を有する若手研究者を見い出し研究の発展を支援することで、日本の学術研究の水準を発展させることを目的としている。

 受賞対象者は、人文学、社会科学及び自然科学の分野の45歳未満の博士(又は博士と同等以上の学術研究能力を有する者)で、かつ、論文等の研究業績により学術上特に優れた成果をあげている研究者。

 2017年度は、423名の候補者から、2017年11月1日の本賞審査会で、受賞者25名を決定。最年少受賞者は、「中世後期イタリアにおける国家形成の具体相の解明」の研究実績が評価された中谷惣助教(37歳・信州大学学術研究院教育学系)、「ガンマ構造の導入による量子コホモロジーとミラー対称性研究の新展開」の入谷寛准教授(37歳・京都大学大学院理学研究科)だった。

 2018年2月7日に日本学士院で授賞式が行われ、受賞者には、賞状、賞牌及び副賞として研究奨励金110万円が授与される。また、日本学士院の協力を得て、日本学術振興会賞受賞者のうち6名以内に日本学士院学術奨励賞が併せて授与される予定。

参考:【日本学術振興会】第14回(平成29年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

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「自重自敬」の精神に基づき自由な学風を育み、創造的な学問の世界を切り開く。

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