北里大学新潟キャンパス(新潟県南魚沼市)の健康科学部が、初年度学費のうち授業料を最大で全額免除にする「特別待遇奨学金」と、南魚沼市ふるさと応援補助金を活用した給付型の「南魚沼市学修奨励奨学金」を創設した。
「特別待遇奨学金」は健康科学部の入試で極めて優秀な成績を残し、将来を嘱望される人物が対象。看護学科と医療検査学科の各学科で12人ずつ、最大24人を採用する。一般選抜と大学入学共通テスト利用選抜でそれぞれ、授業料全額免除が1人、半額免除が2人、3分の1免除が3人選ばれ、入学手続時の学納金から減免する。南魚沼市学修奨励奨学金の併用はできない。
「南魚沼市学修奨励奨学金(給付型)」は南魚沼市へのふるさと納税の補助金を活用し、教育環境を整備して学生の学びを支援する一環で設けた。2025年度新入生全員(すべての入試制度対象)のうち5月1日在籍者全員に一律20万円を支給する。特別待遇奨学金との併用はできない。
北里大学は薬学部、医学部、医療衛生学部、看護学部といった医療系学部に加えてICTを活用してデータの解析を担う未来工学部を有しており、附属3病院では高度な医療を実践している。健康科学部ではこうした環境を活かしてチーム医療、高度医療から地域包括医療までの幅広い分野の医療を学ぶことができる。また、今後のICTの進歩やAIによる業務の自動化を見据えて、ICTやデータサイエンスについても学び、生涯にわたり活躍できる医療者を目指す。