京都大学高大接続・大学入試センターは2024年9月から12月までの4か月間、高大連携事業の一環として大学院生やポストドクターによる研究紹介の出前授業、ビデオ会議システムを使った遠隔授業をした。
京都大学によると、授業をしたのは、京都府京丹後市の峰山高校、北海道旭川市の旭川東高校、愛媛県松山市の松山南高校など全国の計49校で、延べ約4,210人の高校生が受講した。
授業のテーマは「ブラックホールの新常識」、「イギリスにおけるローマ帝国の遺産」、「SDGsって結局なんなん?」、「自由民主主義とは何か」、「文系と理系の間、課題解決型学習のすすめ」など幅広く、それぞれ大学院などで研究を進めている大学院生らが分かりやすく解説した。
受講した高校生からは「これまで触れたことのない研究分野について、身近な例を示して説明してもらい、興味がわいた」、「課題を見つけるステップやそこから研究に発展していく過程を知ることができた」などの感想が寄せられたという。
授業を担当した大学院生らは「答えが出るか分からない問いを探り、周りの人と議論しながら答えを探すプロセスの楽しさを伝えられた」、「若い世代が科学への興味を育めるよう活動にかかわっていきたい」などの声が出ている。