日本英語検定協会は大学入試出願サービスを運営するKEIアドバンス、ODKソリューションズと英検を活用した大学入試の出願デジタル化で基本合意した。紙の証明書到着までの時間を短縮できるほか、郵送費用も不要で、受験生の負担が軽減されるとしている。
日本英語検定協会によると、KEIアドバンスが提供する大学入試出願サービスの「大学入試ASP」は全国約100校、ODKソリューションズの「UCARO出願」は約110校の大学で採用され、出願手続きがオンライン化されている。
両サービスと英検のデジタル証明書を一体化させ、オンラインでデジタル証明書を送付できるようにする。デジタル証明書の追加発行は従来の紙の証明書と異なり、無料になる。
大学入試では英検など外部英語検定を活用する事例が増えているが、紙の証明書交付を待って郵送で志望校へ送付する時間と手間、費用が受験生の負担になっていたほか、大学の入試担当者にとっても目視チェックや不備があった際の訂正確認に手間がかかっていた。
旺文社教育情報センターの調べでは、英検は大学入試受験生が使用する外部英語検定試験の約9割を占める。日本英語検定協会はさらに提携会社を増やし、ほぼすべての大学でデジタル証明書を活用できるようにしたい考え。
参考:【日本英語検定協会】
株式会社KEIアドバンスと 英検を活用した大学入試の出願デジタル化に向けた基本合意を締結(PDF)
株式会社ODKソリューションズと 英検を活用した大学入試の出願デジタル化に向けた基本合意を締結(PDF)