地理的・時間的な壁を越え、OGからの支援体制を強化

 ビズリーチ・キャンパス導入後について斉藤課長は「当初、在学生やOGの利用案内から活用まで、時間がかかるのではないかと危惧していたのですが、21年3月末時点で就活生の登録率は約7割と積極的に活用が進んでいます。やはり望んでいたことだったからでしょう。特に在学生はwebシステムに慣れているからか馴染むのに時間はかかりませんでした」と話します。

 また、OG側の活用も進んでおり、学生からのOG訪問依頼に対して承諾する割合は8〜9割と、高い数値に。「後輩のために」との想いはここにも現れています。
「ビズリーチ・キャンパスの活用でOGによる支援体制を継続できたと思います。今までのOG訪問は、対面で会うことを前提としていましたが、ビズリーチ・キャンパスは、オンライン上で依頼から訪問までを実施できるので地理的な距離がなくなり、地方や海外(注:一部エリアのみ)にいるOGともオンラインで会えるわけです。いろいろな国や地域のOGたちからリアルタイムで話を聞く機会は今まで限られていましたが、気軽に質問ができるようになりました」と斉藤課長。
また、就職活動がいきなりオンラインに切り替わってしまったことによる、学生の不安も払拭できました。

 「会社訪問もできなくなり、その会社にどんなOGがいるのかもわからない。そのため就活生のなかには、『職場の様子が分からないまま、志望先を決めていいのか』と不安な学生も見られました。ビズリーチ・キャンパスでOGと会うことで社風がわかりますし、ホームページに出ていない情報も得られます。生の情報を得ることで、納得感を持って就職活動を進めることができます」(斉藤課長)セキュリティ面だけでなく、心理面でも「安心できる」ことを実感されているようです。
 

デジタルネイティブ世代は対応が早いと斉藤課長

 
 

利便性と安全性を活かした、これからの広がりへの期待

 今後は、OGに登壇いただいてロールモデルを提示する企画の実施や、登録しているOG同士を繋ぐ会の開催など、登録している卒業生の横のつながりにも期待を寄せています。また、講演会で登壇した卒業生が連絡先のメールアドレスを開示するのではなく、「ビズリーチ・キャンパスから連絡をください」と伝える流れを作ることで、個人情報の必要以上の拡散を防ぐだけでなく利便性が向上するのではとも。

 「今は卒業後3年程度のOGが中心ですが、そこから広がっていくことも期待しています。現在、上の方では50歳代の登録者もいます。業種や業界の横展開に加え、卒業年の縦展開も視野に入れています」(斉藤課長)

 公認化以降、OG訪問をする際にはまずビズリーチ・キャンパスで会いたいOGを探し、見つからない場合大学の窓口へ、という流れが浸透してきているそう。斉藤課長は「いかに学生たちに就職への満足感を持ってもらうか。そして多くの情報をもとに納得した上で進路の決断ができるか。それには、OGの持つリアルな情報がとても重要です」と語ります。

 卒業生と在校生をつなぎ、納得感の高い進路選択の一翼を担う、ビズリーチ・キャンパス。津田塾大ならではの想いのこもった就職活動のあり方を切り拓こうとしています。
 
 

正門を入ると大学のシンボル・本館が迎えてくれます

 
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社ビズリーチ 新卒事業部(ビズリーチ・キャンパス)
以下のフォームよりお問い合わせ下さいませ。
https://bizreach.biz/service/campus/contact/

 

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大学ジャーナルオンライン編集部

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