新潟医療福祉大学、NAZAR Eye Center(ウズベキスタン)、電気通信大学、北里大学の共同研究グループは、ゲーム型訓練デバイスが両眼性弱視の治療に有効であることを示した。
両眼性弱視は、左右両方の眼の視力が十分に発達しない病気であり、視機能の成長期である子どものうちに治療することが重要である。一般的な治療では、片方の眼に眼帯を装着し、もう片方の眼のみを使って訓練を行うが、眼帯を嫌がる子どもでは継続が難しいという課題があった。
そこで本研究グループは、子どもが楽しみながら積極的に訓練に取り組める方法として、日本で開発された特殊なタブレット端末を用いたゲーム型訓練に着目した。
「Occlu Tab(オクルタブ、iOS版はOcclu Pad)」は、肉眼では画面が見えず、専用眼鏡を通してのみ映像が見える特殊な構造を持つ。この仕組みを利用して、訓練対象の眼でのみタブレットの画面が見えるように設定することで、子どもはOcclu Tabでゲームを行いながら自然に訓練対象の眼を使うことになる。
これまでOcclu Tabは主に片眼性弱視の治療に用いられてきたが、本研究では両眼性弱視に対して左右の眼を交互に訓練する方法を検証した。その結果、両眼の視力向上が確認され、両眼性弱視に対しても治療効果が期待できることが示された。
一般に「ゲームは眼が悪くなる」というイメージがある一方で、本研究成果は、ゲームを活用した訓練が弱視治療の新たな選択肢となる可能性を示した。子どもが主体的かつ継続的に取り組みやすい治療法として、今後の普及が期待される。
