工学院大学の坂本哲夫教授(先進工学部応用物理学科)らの研究チームは、新型レーザーを開発し質量顕微鏡へ実装することで、放射性セシウムの同位体別可視化に成功した。

 研究チームは、原発事故によって発生した放射性セシウムを同位体別に高感度で可視化するための高繰り返し波長可変レーザーを開発し、質量顕微鏡(FIB-TOF-SIMS)へ実装した。これにより世界で初めて、肉眼では見えない微粒子中の放射性セシウムの同位体別可視化に成功した。開発は科学技術振興機構(JST)の支援を受けている。

 4月25日よりパシフィコ横浜で国内最大級の光技術展示会「OPIE’18」が開催される。そこでの7つの専門展示会のひとつ「レーザーEXPO」に、今回開発したレーザー実機を出展し、その応用例について紹介する予定という。

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2011年の日本初の「建築学部」開設を皮切りに、2015年「先進工学部」創設、2016年「情報学部が従来の2学科体制から4学科体制に、そして、2017年4月には伝統の工学部に「電気電子工学科※」誕生と、常に時代に即した改革を続けています。さらに、八王子キャンパ[…]

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