埼玉県の人気観光地、秩父・長瀞の玄関口にあたる町、横瀬町。淑徳大学では、この横瀬町にある道の駅「果樹公園あしがくぼ」と国土交通省大宮国道事務所と連携して、道の駅のさらなる魅力を創出するための企画に取り組んでいます。平成28年度には、同大学の経営学部観光経営学科の千葉千枝子先生のゼミ生11名、堀木美告先生のゼミ生12名がこの企画に参加しました。

多様化する利用者層へアプローチするために

道の駅「果樹公園あしがくぼ」には、年間40万人から50万人の観光客が訪れます。これは、全国各地の道の駅の年間平均利用者数35.8万人を大きく上回る数字です。これについて堀木先生は、「『果樹公園あしがくぼ』は秩父・長瀞の入口にあり、国道に加えて西武鉄道秩父線の芦ヶ久保駅にも隣接しているため、両方の交通手段の利用者が来訪しています。また横瀬町は、2015年に公開されたアニメーション映画『心が叫びたがってるんだ。』の舞台にもなったので、同作品の聖地巡礼を目的とした若者が訪れるなど、利用者層が多様化しているのも特徴です」と話しています。

堀木ゼミでは、利用者の特性に応じた3つのテーマを設定し、それぞれにどのような取り組みができるのかが検討されました。

1つめは、「グルメ目的の来訪者のニーズをどうやって満たすか」というテーマ。横瀬町ならではの食材や料理、その時々の旬の味、さらには食の安全といったニーズを満たし、道の駅での購買数増につなげるための検討が行われました。 「学生から提案されたのは、『美味しいあしがくぼの食べ方』というガイドを、カードや冊子の形で提供しようというアイデアです。横瀬町で穫れる新鮮な食材をどう料理するとおいしいのか、地元のお母さんおすすめのレシピなどと一緒に紹介するというものです。また、横瀬町ではぶどうが名産品なのですが、品種ごとの特徴や旬の時期を紹介する『お気に入りのぶどうの選び方』というガイドも提供しようという案も出ました」(堀木先生)

2つめは、前述の映画「心が叫びたがってるんだ。」の聖地巡礼目的の人たちに道の駅まで来訪してもらうにはどうすればいいか、というテーマ。秩父エリア各地の道の駅を会場とした音楽フェスの開催などが検討されました。 「『心が叫びたがってるんだ。』では卵が重要なキャラクターなのですが、秩父産のおいしいこだわり卵を使ったさまざまな名物料理を横瀬町の各店で提供できないか、というアイデアも出ています。こうした名物料理をきっかけに、映画だけでなく横瀬町自体にも興味を持ってもらえたらと考えています」(堀木先生) そして3つめのテーマは、「もう一度あそこに行ってみよう」と思ってもらうためのきっかけ作り。「果樹公園あしがくぼ」のレジでの会計時に、感謝の気持を伝えるとともに次のシーズンのおすすめを紹介する「また来てね!」カードを配布するというアイデアが出されました。また、「あしがくぼファン倶楽部」を設立し、メールマガジンやWebサイトでの情報発信や、会員限定のプレミアムイベントの企画なども検討されています。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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