岐阜市は、令和8年度第1回新大学準備委員会において、岐阜薬科大学と岐阜市立女子短期大学を統合し、2029年4月に新大学「岐阜市立大学(仮称)」を開設する方針を固めた。新大学には薬学部と新たな理系学部の2学部を設置する予定である。2026年8月に開催された第2回新大学準備委員会では、新たな理系学部の名称案として「創造理工学部 創造理工学科(仮称)」を設置する方針が示された。今後、住民から意見を募るパブリックコメントを実施し、2026年度中に基本計画を改訂する見通しである。
創造理工学部(仮称)には、AI・情報科学・データサイエンスを学ぶ「データサイエンス系」と、建築およびデザインを学ぶ「建築・デザイン系」の2コースを設置し、入学定員は100〜120人程度を想定している。国立大学である岐阜大学には理学部がなく、工学部にも建築系学科が設置されていないことから、愛知県へ流出している分野の学生を県内に留める狙いもあるとみられる。
新大学は2029年度に開設され、当初は岐阜薬科大学三日洞キャンパスを活用する。その後、香蘭地区で進められている新キャンパス整備の進捗に合わせて移転する計画である。香蘭地区の新キャンパスはJR岐阜駅から約1キロ(徒歩約15分)の場所に位置し、現在の施設の事業用定期借地権契約が2031年2月に終了した後、新大学のキャンパスとして整備される。一方、薬学部は2029年度から岐阜大学キャンパスに隣接する本部キャンパスに新校舎を建設し、移転する予定である。
創造理工学部の開設に伴い、実習室などの改修が必要となるが、市は新大学準備委員会において、整備は必要最小限にとどめる方針を示している。
