中央大学では、2021年6月10日から、不要となった品物の買取金額を寄付金として収受するサービス「キフカツ」を開始した。

 「キフカツ」は、卒業生や保護者(利用者)が「不要なモノ」を寄付することで母校を支援する循環型社会貢献型プログラム。ブランド品の買取・販売事業を展開する株式会社スタンディングポイントと連携して行い、高等教育機関で導入するのは中央大学が初めて。

 利用者の不要となった品物(洋服や着物、ブランド品等)をスタンディングポイントが引き取り、利用者の意思に基づいて、査定した金額の全額もしくは一部を同社が利用者に代わって中央大学に寄付金として入金する。また、買取1点につき1人分のBCGワクチンが発展途上国の子供に寄付される。

 中央大学は、SDGsの理念に賛同し、SDGsに貢献する取り組みに注力しており、今回の「キフカツ」の導入は、SDGsの観点からは4つのゴールに貢献する取り組みとなる。

 不要な物品を流通させ、循環型社会を活性化させるという点で、目標8「働きがいも経済成長も」・目標12「つくる責任つかう責任」の2ゴールに貢献。また、スタンディングポイントが買取1点につきBCGワクチン1人分を開発途上国の子供たちに寄付することは、目標3「すべての人に健康と福祉を」・目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」の2ゴールへの貢献にもつながる。

 中央大学では、SDGsに取り組む多くの人々や機関との多層的連携によって、啓発、現行制度の見直し、改革の実現という形で、SDGsへの取り組みという社会的責任を果たしていく。

「キフカツ」はWeb上で申し込みができ、品物の集荷から査定、中央大学への寄付金の振込に至るまで、利用者の負担する費用は一切発生しない。中央大学では、収受した寄付金は利用者からの寄付として寄付金受領証明書等を発行するため、寄付金控除の対象とすることができる。

参考:【中央大学】「キフカツ」のお申込み

大学ジャーナルオンライン編集部

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