日本薬科大学とF1層(20~34歳女性)マーケティングを実施する合同会社オクトエルは、女子大学生を中心としたF1層のコロナ禍における健康状況・感染・ワクチン接種・副反応等の状況についての調査を実施した。
この調査は、コロナ禍におけるF1層の健康状況を知ることで、報道やインターネット上の誤った情報に惑わされず、各自がエビデンスに基づいた健康行動を選択するための一助とすることを目的に実施した。調査対象は、日本最大級の女子大学生団体「みらい女子プロジェクト」に所属する60大学2,000名の女子大生(高校生1名と既卒者10名を含む)で、有効回答数111件を得た。
調査によると、コロナ禍前と比較して、半数弱のF1層が体調の変化を感じており、精神的な変化と同程度に身体的にも変化を感じていることが確認された。また、半分強のF1層がコロナ関連以外の健康問題を抱えていることもわかった。
感染状況においては、本人もしくは家族が感染した、または濃厚接触者になったことがある割合は合計で1割以下で、ほとんどのF1層にとって感染は身近な問題ではないといえる。しかしワクチン接種率では半数以上が2回接種を終えており、報道でいわれているようなワクチン接種ができない状況はなく、国民全体の接種率とほぼ同じ状況といえる。
また、ワクチン接種をしたF1層で副反応を経験していない割合は1割強に留まり、大多数が副反応を経験した。コロナ禍による健康変化とコロナ禍と無関係の健康問題、ワクチン接種率などに統計学的に有意な相関は見られなかった。
今後は、サブグループ解析等により、より詳細な結果を明らかにしていく。
参考:【@Press】コロナ禍における女子大生を中心とした F1層の健康状況・感染・ワクチン接種・ 副反応の状況についての調査結果(PDF)