企業や組織へチームワークや働き方改革のメソッドを提供するサイボウズチームワーク総研では、2022年に新成人になる学生400人を対象に「理想の働き方」について調査。コロナ禍を経験した学生が、固定された働き方を望まないことがわかった。
2022年に新成人になる学生は、コロナ禍での学生生活を経験。2021年12月現在の授業形態は「対面授業のみ」が2割にとどまり、「どちらかというとオンライン授業が多い」が3割、「オンライン授業も対面授業も同程度」が2割弱。感染状況が比較的落ちついている現在であっても、新成人になる学生の過半数は、オンラインでの授業を受けていることが分かった。
「社会人になったら、どのような働き方がしたいか」聞くと、「通勤とテレワークどちらも」と回答した人が7割を超えた。選択肢ごとにみると「日時は自分の裁量で選択」とした人が4割と最も多く、次いで「日時は会社の指示」が3割、「通勤出社のみ」を理想の働き方とした新成人は2割にとどまった。また、「通勤出社のみ」と回答した7割は、「現在の授業形式」が「対面授業が多い」新成人で、授業形式が働き方の想像にも影響を及ぼしている可能性があるようだ。
理想の働き方について、「選択しなかった働き方への不安」を聞くと、「通勤出社のみ」への不安については「感染不安」のほか、効率面や体力面での「勤務への負担感」と回答。「テレワークへの不安」については「コミュニケーション面での不安」と同時に、孤立ややる気といった「自身のコンディションへの不安」、「通信環境への不安」をあげ、「固定した働き方そのもの」については、効率面や有事対応の面で「柔軟な対応ができない不安」があがった。
多くの新成人が、二者択一の固定された働き方に不安を感じており、自身が働く際には双方の良い点をバランスよく取り入れたいといった意識がうかがえる。
「どこで働きたいか」は、半数が「地元で」と回答、次いで「東京で」が3割で、2018年12月に実施した前回調査と同傾向だった。また、理想の社会人像では、1位「父親」、2位「両親」、3位「母親」に次ぎ、4位は「経営者/社長」と「大谷翔平選手」。大谷選手は前回調査9位からランクアップした。
参考:【サイボウズ チームワーク総研】新成人の理想の働き方は、「通勤出社とテレワークどちらも」という ハイブリッドワークが7割