浜松医科大学医学部附属病院 造血細胞移植センターは9月9日、12月9日の2日間、浜松市東区半田山の浜松医科大学で骨髄バンクのドナー登録者を増やすためのアイデアを出し合うアイデアフェスを開く。
浜松医大病院によると、9月は参加者に骨髄バンクの仕組みや若年層ドナー登録者が不足している現状を解説したあと、グループに分かれて登録者を増やすアイデアを出し合ってもらう。12月はグループワークの結果が発表される。
参加者は大学や短期大学、専門学校の学生。参加無料だが、病院のホームページから事前申し込みが必要。一般の傍聴者も事前申し込みすれば参加できる。ただ、参加希望者が多い場合は入場制限することもある。
白血病や再生不良性貧血、悪性リンパ腫など血液疾患を発症する人は、国内で毎年1万人前後出ている。そうした患者には血液を作る造血幹細胞や末梢血幹細胞を健康な人から移植する骨髄移植が必要だが、ドナー不足が深刻で、移植を希望する患者の5割強しか移植できない事態が続いている。
移植には患者とドナーの白血球の型が一致していなければならない。兄弟姉妹間では4分の1、非血縁者間では数万分の1の確率でしかなく、できるだけ多くのドナー確保が求められている。しかし、ドナーの6割近くが40歳以上。ドナーは55歳で登録が抹消されるため、人口減少が続く中、ドナーの減少が予測されている。
参考:【浜松医科大学医学附属病院】造血細胞移植センター「発想力でいのちをつなぐアイデアフェス『骨髄バンクドナー登録者はどうしたら増えるのか』」を開催します