昭和女子大学は、大学通信が全国645の進学校を対象に行った「進路指導教諭が勧める大学」2023年調査における「就職に力を入れている大学」「グローバル教育に力を入れている大学」「面倒見が良い大学」の3項目で、全国の女子大学で1位を獲得した。

 調査を行った大学通信によると、昭和女子大学は、「就職に力を入れている大学」 は2年連続で全国女子大1位(全国9位)、「グローバル教育に力を入れている大学」 も2年連続で全国女子大1位(全国20位)、「面倒見が良い大学」 は4年連続となる全国女子大1位(全国10位)を獲得した。

 昭和女子大学の「就職」に関する取り組みは就職活動だけにとどまらず、学生が自分の生き方を設計するキャリアデザインを①キャリア教育②キャリア支援プログラム③社会人メンター制度、の3つの柱で支援しているのが特徴だ。「社会人メンター制度」では、卒業生以外も含む社会人女性約370人がメンターとして登録し、学生たちに仕事内容や働き方、キャリア形成について相談にのりアドバイスをしている。これらの結果、大学通信調べによる実就職率※ランキングにおいて、2021年度卒業生までは卒業生1,000人以上の女子大学で12年連続1位、2022年度卒業生についても3位を獲得するなど高い水準を維持している。

 「グローバル教育」については、アメリカの国際学園都市ボストンにキャンパス「昭和ボストン」を所有し、複数の学科で昭和ボストンへの留学をカリキュラムに含んでいるほか、全学科希望者に留学の機会を提供している。近年は世田谷キャンパスに米国ペンシルベニア州立テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)を誘致し、両大学の学生がともに学ぶ共通科目などアカデミックな連携を推進。TUJや海外の協定大学4か国5大学との間で2つの学位(卒業証書)を取得できる「ダブル・ディグリー・プログラム」では、すでに70人以上の修了生を輩出している。

 また、「面倒見の良さ」に関しては、キャリア教育、グローバル教育、自治体や民間企業などと協働する学生プロジェクトを全学的に推進するほか、様々な取り組みにより、学生が成長する環境を整備し、支援している。昭和女子大学では調査結果について、こうした学生たちへの支援が全国の進路指導教諭から「面倒見が良い大学」として支持されたと考えている。

※実就職率=就職者数÷(卒業者数-大学院進学者数)×100

参考:【昭和女子大学】全国進学校調査で高評価「就職・グローバル教育・面倒見」の3項目で昨年に続き全国女子大1位

大学ジャーナルオンライン編集部

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