文部科学省は、「2025年日本国際博覧会」(以下、「大阪・関西万博」)の機運を盛り上げるプレイベントに出展する体験型コンテンツの企画案に東北大学など4件を採択した。大学や公的研究機関が産学官連携で達成した研究成果を基にした企画案を募っていたもので、採択事業には3,000万円を上限に費用を支援する。

 文部科学省によると、採択事業は
・「見る」を「診る」 眼から未来を視る2040年のマイクロ診療所(東北大学)
・移動型ミュージアム「Hello Future!100年ミュージアム」(東京藝術大学、国立美術館)
・水の惑星地球を再生する「アクア・リジェネレーション」への材料科学からのアクション(信州大学)
・ライフジャーニー<こころとカラダをみらいにつむぎ、せかいをおもう>(北海道大学、学校法人慶應義塾)
-の計4件。特定非営利活動法人natural scienceの大草芳江理事、三菱総合研究所の今村治世万博推進室長ら有識者5人の会議が11件の申請内容を審査して選んだ。

 採択された4件の事業は2025年1~3月に東京都内で開催が予定される万博プレイベントに出展される予定。その後、企画した大学などで事業内容をさらに磨き上げ、2025年8月ごろに予定される万博開催中の本番イベントにも出展する。

 今回の企画案募集は万博という国際的に注目される機会を通じ、産学官連携の成果を世界に発信するのが狙い。研究テーマが実現された未来社会の姿を万博会場内で示すことも目指している。

参考:【文部科学省】大阪・関西万博を契機とした大学等を中核とする産学官連携の加速化事業の採択結果について

東京藝術大学

世界を変える創造の源泉として、優れた芸術家・芸術文化の発展に貢献

東京藝術大学は、その前身である東京美術学校、東京音楽学校の創立以来130余年間、世界水準の教育研究活動を展開し、数多の傑出した芸術家を育成・輩出し続けています。社会の基盤として芸術が担う役割の重要性や、あらゆる分野と繋がり新しい価値を創出する芸術の力を社会に向[…]

東北大学

イノベーションの源泉となる優れた研究成果を創出し、次世代を担う有為な人材を育成

東北大学は、開学以来の「研究第一主義」の伝統、「門戸開放」の理念及び「実学尊重」の精神を基に、豊かな教養と人間性を持ち、人間・社会や自然の事象に対して「科学する心」を持って知的探究を行うような行動力のある人材、国際的視野に立ち多様な分野で専門性を発揮して指導的[…]

北海道大学

産業界や地域との連携を強固に「北海道大学ならではの実学」が世界をリード

北海道大学の起源は、1876年に設立された札幌農学校に遡る。長い歴史の中で、「フロンティア精神」、「国際性の涵養」、「全人教育」及び「実学の重視」という基本理念を掲げ、培ってきました。 この理念の下に国際的に通用する高度な学問的素養をもち、的確な判断力とリーダ[…]

信州大学

地域社会、グローバル社会における豊かな人間力と実践力のある人材を育成

信州大学は、長野県内に5つのキャンパスを擁する、広域型キャンパス型の総合大学。人文学、教育学、経法学、理学、医学、工学、農学、繊維学の8学部で構成され、幅広い教養と基礎的能力を修得する教育や研究を行っています。学部を越えた共通教育や、自然豊かな信州の地域性を活[…]

慶應義塾大学

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