広島県広島市にある比治山大学は、現代文化学部に「美術学科」(入学定員40名)を2027年4月に設置構想していることを発表した。さらに、2026年4月に健康栄養学部管理栄養学科を「健康栄養学科」に、2027年4月に現代文化学部マスコミュニケーション学科を「社会デザイン学科」に名称変更する計画もあわせて公表した。
この学科新設・改組名称変更にともない、幼児教育科、総合生活デザイン学科、美術科の全3学科を設置する短期大学部については、2027年4月以降の募集を停止する予定。
2027年4月に設置構想する現代文化学部「美術学科」は、美術関連のニーズが高まっていることから、現在の短期大学部「美術科」を発展的に移行させ、デザインやイラストレーション・アニメーション・マンガなど、より教育内容を充実させていく計画。
広島県内には、広島市立大学芸術学部美術学科、尾道市立大学芸術文化学部美術学科があるが、比治山大学は、芸術系学部以外に「美術学科」を設置する構想となっている。
2026年4月より管理栄養学科から名称変更する「健康栄養学科」は、管理栄養士養成の学びだけでなく、さらに発展した「食」を中心とした健康・栄養を学ぶ学科の特徴を示すための変更となる。
2027年4月よりマスコミュニケーション学科から名称変更する「社会デザイン学科」は、日常生活や地域コミュニティが有する多様な魅力を、社会全体を活性化させる情報や観光プランなどへと発展させる現在の学びの内容にあわせるための変更となる。募集停止する短期大学部「総合生活デザイン学科」は、この学科へ統合・継承し、更なる発展を目指していく。
2027年4月より募集停止する短期大学部「幼児教育科」は、大学の「子ども発達教育学科」へ統合・継承していく。これにより、広島県内短大の保育士養成施設は、広島文化学園短期大学保育学科のみとなる予定。
比治山大学の大学名の由来は、広島駅南にある比治山(ひじやま)となっている、比治山学園の付属幼稚園や女子中高は、それぞれこの比治山の近くにあるが、大学短大については、広島駅北にある牛田山(うしたやま)に隣接している。公共の交通機関が充実しており、広島市内中心部へのアクセスも良く、通学には便利な立地となっている。