東邦音楽大学が2027年3月末に文京キャンパス(文京区大塚)を閉鎖することに伴い、文京区が2025年度にキャンパス敷地約6,400平方メートルを取得し、区立小・中学校の改築等に活用することを発表した。

 東邦音楽大学を運営する学校法人三室戸学園によると、文京キャンパスにある附属東邦中学校・東邦高等学校の生徒募集を2025年度から停止し、2027年度から大学院、東邦音楽短期大学及び東邦音楽大学パフォーマンス総合芸術文化専攻(P.A.C.S)を川越キャンパス(埼玉県川越市)に移転する。これにより2027年3月末をもって文京キャンパスは閉鎖される。

 現在、文京区では、区立小・中学校の改築工事期間中の仮設校舎を設置する代替地の確保が難しく、当該学校の校庭等に仮設校舎を建てる自校方式で工事を行っているが、工事の長期化などが学校運営上の課題となっている。

 そこで、東邦音楽大学附属東邦中学校・東邦高等学校の在校生(2024年度入学)の卒業を待って文京キャンパス敷地を取得し、今後の学校改築等に活用できる施設を建設する。これにより工事期間中の児童・生徒の教育環境への影響を低減するとともに、工期短縮等による工事費を縮減する。また、将来的には様々な行政課題の解決に資する活用も見込んでいる。

参考:【文京区】学校法人三室戸学園 東邦音楽大学文京キャンパス敷地の取得について
【東邦音楽大学】学園の将来計画について

大学ジャーナルオンライン編集部

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