グロービス経営大学院(東京都千代田区)は、在校生および卒業生の起業を支援するビジネスプランコンテスト「G-CHALLENGE 2024」において、音響センシングとAI技術を活用した食事介助支援プロダクトを開発するバイオソノ株式会社(宮城県仙台市)に出資した。バイオソノは本コンテストで「KIBOW賞」を受賞し、同賞企業への出資は今回が初となる。
G-CHALLENGE 2024は、起業を志す在校生・卒業生にビジネスプランを競う舞台と、起業立ち上げのための資金支援の機会を提供することを目的に開催されている。第12回となる2024年度は33チームが応募し、そのうち7チームが最終選考に進んだ。最終選考の結果、「PHOSLOOP」「株式会社エルシオ」「SlidePlus株式会社」「ソコラボ株式会社」の4チームが大賞を受賞した。また、社会的インパクトを重視した審査基準を設けた「KIBOW賞」は、「PHOSLOOP」とバイオソノ株式会社が受賞している。
今回、初めて「KIBOW賞」受賞企業への出資が決まったバイオソノ株式会社は、グロービス経営大学院2016年卒業の遠山賢氏が設立したデジタルヘルスケア企業である。高齢社会における生体音データの価値に着目し、食通事業を通じたイノベーションの創出を目指している。バイオソノは、高齢者の介護現場で深刻な課題となっている食事介助時の誤嚥リスクに注目し、のどに食べかすが残っているかを音響センシングとAI技術を用いて検知できるデジタルヘルスケアプロダクト『食通(ショクツー)』を開発した。これは、日本が直面する高齢化や社会保障費の増大、労働力不足などの「2040年問題」に対し、生体音という新たなデータ資源の活用による解決策を世界に先駆けて提案するもので、今後拡大する高齢者向け製品・サービスの開発に大きな可能性を持つと評価されている。
グロービス経営大学院は「テクノベート時代の世界No.1MBA」を目標とし、G-CHALLENGEをはじめとする多数の起業支援プログラムや投資ファンドを展開してきた。これまで多くの起業家やスタートアップを輩出し、企業成長を支える「創造の生態系」の構築にも注力している。こうした環境のなかで、在校生や卒業生の起業活動を多角的に支援できる体制を整えている。