北海道科学大学(札幌市手稲区)は、人の耳に聞こえない微細な低周波音の深層振動(DMV)について、歌手の野口五郎さん(70)と共同研究を始めた。DMVの音響・振動特性を定量的に評価し、知覚に与える役割を実証的に明らかにする。
北海道科学大学によると、共同研究では情報科学部の松﨑博季教授と野口さんが、AI(人工知能)も活用してDMVの特性解析や知覚に与える影響の解明に挑む。
DMVは20ヘルツ以下の周波数帯域に存在する。通常の聴覚では感じることができないが、身体に影響を与えると考えられている。このため、音楽に取り入れることでより豊かな音楽体験を提供する試みや、認知症など多くの疾患に与える影響の研究が続けられている。
野口さんは1971年の歌手デビューから第一線で活躍し、トップアイドルとなって新御三家の一人に数えられたが、歌手活動の傍らでDMVの研究に打ち込み、DMVに関する特許も保有している。
その研究の中でDMVを音響へ重畳した際に生じる変化を専門的に解析できる研究者を探していたところ、音響特徴量解析や音による野生動物対策を研究する松﨑教授を見つけ、共同研究に至った。
