東北大学東北メディカル・メガバンク機構が実施してきた三世代コホート調査に、目標としてきた7万人を上回る7.3万人以上の登録が完了した。家系情報の組み合わせ単位となるトリオ(子どもと両親による3人)数も1万組以上に達し、今後の調査によい効果が出るとみられている。

 東北大学によると、出生コホート調査は生まれる前の胎児の段階から子どもと家族の集団を一定期間追跡し、東日本大震災での被災状況や生活習慣など環境要因、遺伝要因と疾病との関係を調べるもので、東北メディカル・メガバンク機構が2013年から宮城県と岩手県の一部で実施している。

 これまでに乳幼児約3万2,000人、父母約3万1,000人、祖父母約8,000人、曾祖父母約80人など7万3,085人が登録を終えた。乳幼児とその両親、母親とその両親、祖母とその両親などトリオの組数も1万800組に達している。トリオをそろって調査できれば、片親からの遺伝要因が引き起こす疾病を解明する可能性が広がり、解析の制度も高まる。

 これまでの調査では、東日本大震災で自宅が被害を受けた両親ほど喫煙率が高いことや、スギ花粉陽性率が宮城県大崎地区で低いこと、大崎、白石、石巻、気仙沼の4地区で妊婦とその両親の同居率が高いことなどが明らかになった。

 今後は子どもの成長や家族の健康状態の推移を継続調査し、生活習慣などと疾病、発育状態の因果関係を詳しく調べる。

東北大学

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大学ジャーナルオンライン編集部

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