早稲田大学データサイエンス研究所と上智大学理工学部山下研究室は、株式会社ZOZOテクノロジーズの研究開発組織「ZOZO研究所」と共同で、2021年4月より「機械学習に基づく消費インテリジェンスの獲得とビジネスの応用」に関する研究を開始した。この研究では、ZOZOグループに蓄積されたデータを活用することにより機械学習技術を開発し、ZOZOグループが運営する各種サービスへの応用を目指している。

 近年、機械学習を含むAI領域の技術が注目を集めている。ビジネスにおいては、新たな技術を研究・発表するだけでなく、既存の技術やデータを踏まえた研究を重ね、具体的なサービスに結びつける実応用を目指すことも重要である。このような背景のもと、2018年に研究開発組織「ZOZO研究所」を設立し、機械学習技術の研究開発に注力してきたZOZOテクノロジーズと、機械学習の実応用研究において数多くの実績を持つ早稲田大学データサイエンス研究所、上智大学山下研究室の3者が共同研究を開始した。

 今回の共同研究では、開発した機械学習技術により得られた消費インテリジェンスを、新たなマーケティング施策の立案などに活かし、ZOZOグループの運営する各サービスの品質向上に取り組む。また「AIによる意思決定の根拠や理由を可視化する技術の開発」も行う。この開発により、ユーザー1人ひとりに対してパーソナライズした施策の立案や、サービスに関連してエラーや不具合が起こった場合にも、原因を特定し、改善策を検討することが可能となるため、大きなビジネスインパクトが期待されている。

参考:【早稲田大学】ZOZOテクノロジーズ、早稲田大学、上智大学が機械学習 実応用分野での共同研究を開始

大学ジャーナルオンライン編集部

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