京都精華大学では、デザイン学部ライフクリエイションコースの教員と学生有志3名が、余った制作資材などを他の学生に譲る場として「セイカマテリアルリユースステーション」を制作、キャンパス内の5カ所に設置した。全学的にSDGsに取り組む同大学において、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」に該当する取り組みである。

 京都精華大学は、芸術学部、デザイン学部、マンガ学部など、作品制作を学ぶ学部を有し、学内では授業の課題や自由制作などで、日々多様な作品が生まれている。制作に必要な紙や木材、布などの材料は、学生が各自購入しているが、余った資材については廃棄されることもしばしばあった。

 そこでデザイン学部プロダクトデザイン学科ライフクリエイションコース教員の米本昌史氏を中心に有志学生が集まり、2019年12月よりプロジェクトを開始。コロナ禍による1年間の活動休止があったものの2021年10月の後期授業開始のタイミングにあわせて完成し、設置された。

 リユースステーションは9月24日から約20日間運用。ステーションを介して木材や色鉛筆などの画材、本や鞄、洋服など、多様な材料が再利用された。ステーションには学生が記入できるメッセージボードも設置し、利用した学生が「箱をもらいました。ありがとうございました!」といったコメントを残すなど、リユースを通じた学内の繋がりも活性化されている。

参考:【京都精華大学】余った制作資材を譲り合う「リユースステーション」をデザイン学部4年生が制作。 京都精華大学キャンパス内5カ所に設置。

大学ジャーナルオンライン編集部

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