北海道大学は北海道富良野市、日本オラクルと富良野市のスマートシティ推進で産官学の連携協定を結んだ。富良野市が提出する課題やデータに対し、北海道大学の博士課程の学生が解決策を提案し、日本オラクルがクラウドサービスを提供する。
協定の締結式は札幌市内であり、北海道大学の寶金清博総長、富良野市の北猛俊市長、日本オラクルの本多充執行役員が協定書に署名した。連携内容はスマートシティ推進のほか、北海道大学のデジタル技術活用とデータ分析技能向上のための教育推進、クラウドサービス活用による施策提案など。
3者は2021年度からスマートシティ推進に向けた取り組みを進め、2022年度も富良野市の新たな課題解決に挑戦しているが、取り組みの継続的実施と連携の発展を目指して協定を結んだ。
3社は引き続き、スマートシティの推進に努めるが、富良野市民のカーボンニュートラル促進、富良野スキー場の若年層顧客開拓も新しく検討課題に加えることにしている。
北海道大学の寶金総長は「北海道大学が地域中核大学として地域の発展に積極的に関係する先駆的モデルケースとなる。デジタル技術を駆使した地域社会と博士課程学生の共創の場が、学生たちのスキルアップにつながることを期待する」とのコメントを発表した。