昭和女子大学が独自に実施している社会人メンター制度を利用した学生が、1万人を突破した。学生がグループや個人で社会人メンターと面談し、卒業後のキャリアプランやライフスタイルを相談する制度で、学生の就職率向上などに役立っている。

 昭和女子大学によると、メンターとは仕事上の指導者、助言者を意味する。毎年、春と秋に学生の助言者となる社会人を公募している。現在のメンター数は約300人。8割が昭和女子大学以外の出身者で、30~50代を中心に多様な職業経験を持つ女性が登録されている。

 制度は2011年にスタートし、2017年までに延べ1万146人の学生が利用した。2年目の2012年以後は毎年、1,000人を超す学生が利用しており、2017年は過去最高の2,316人の利用者があった。

 女性の活躍推進へ社会の期待が高まる中、将来に漠然とした不安を抱え、自信を持てない女子学生が増えている。将来の仕事と子育ての両立にも、不安を抱える学生が多いだけに、ロールモデルとなるメンターの助言が、社会へ出てキャリアを積み、自分らしく働こうとする意欲を高めさせているという。

 利用学生は2、3年生が多く、就職活動前に長期的な視点で仕事の内容や自分の将来像を考え、自分の未来をイメージしている。社会人メンターは学生の夢実現に向けてアドバイスすることで、自己肯定感を得るだけでなく、コーチング力がアップすると評価されている。

昭和女子大学

多様性に満ちたスーパーグローバルキャンパスで、人生を切り拓く力を養成

学びを深め、視野を広げる6学部15学科を擁し、高度な専門知識に加えて、社会で活躍するための幅広い力を身につけるためのキャリア教育とグローバル人材育成教育に力を注いでいます。キャリア関連科目は1年次から始まり、インターンシップや就職支援講座も多数開設。海外キャン[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。