芝浦工業大学は、2023年12月1日より学生生活に役立つアプリ開発を担う「アプリエンジニア」を在学生から公募する。

 この公募について、芝浦工業大学は、学生目線で学生生活のニーズに対応したアプリが開発できることに加えて、採用された学生が卒業後のエンジニアキャリアに役立つ能力を習得できる、教育的効果も期待されるとしている。さらに、学生が職員と同じ現場でアプリ開発を行うことから、芝浦工業大学が推進する「教職学協働」の一事例としても注目される。

 芝浦工業大学によると、きっかけは大学公式アプリ「ScombApp」にあるという。学生生活に必要な情報(時間割や課題など)に簡単にアクセスできるアプリとして在学生が自主的に作成。それを大学公式アプリとするために、作成した学生を2022年11月に開発アルバイトとして採用し、職員と一緒に開発を進めた。

 2023年4月に公式版アプリがリリースされると、その利便性が学生たちの間で話題となり、2023年11月23日時点で累計8,000ダウンロード以上を記録し、App Store無料アプリランキングで82位にランクインした(2023年4月10日時点)。

 利用した学生からは「お知らせや課題、提出物を手軽に確認できるところが助かる」「課題の締め切りの通知が来るのが嬉しい」「時間割がすぐ確認できる」と評判を呼び、学生によって開発されたアプリが、学生生活をサポートするツールとして有効的であると判断された。また、この開発を担当した工学部情報通信工学科4年佐藤衡平さん、乙戸慎太郎さんは、アプリ開発のスキル向上はもちろん、エンジニアとしての仕事の達成感・やりがいを感じており、アプリエンジニア採用の多角的な効果が認められた。

 このような成果から、今回、採用枠を増設し、「アプリエンジニア」2名を追加募集することとなった。採用された学生には、Scomb Appの保守運用に加え、学内の会議室や教室などの施設予約が可能なアプリの開発等に従事してもらう予定だという。

参考:【芝浦工業大学】「アプリエンジニア」を在学生から採用 学生目線で学生生活に役立つアプリ開発

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。