名古屋工業大学大学院工学研究科の平田晃正教授が国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)の議長に就任することが決まった。1992年の委員会設立以来、アジアからの議長選出は初めてとなる。

 名古屋工業大学によると、ICNIRPは電磁波のうち、電波、赤外線、可視光線のように電離作用を持たないものを指す非電離放射線の国際防護ガイドラインを策定するために設立された。議長、副議長を含め、医学や工学などの専門家14人から成る主委員会と各プロジェクトに参画する専門家グループで構成される。

 平田教授の議長就任は11月にスイスであった投票で決まった。任期は2024年7月13日から2028年に開催される国際放射線防護学会総会終了日までの4年間。平田教授はICNIRPで長くドシメトリプロジェクトグループの委員長を務め、高周波電磁界の国際ガイドライン改定や第5世代無線通信システム(5G)などから電波ばく露を防護するレベル策定で主導的な役割を果たしてきた。

 平田教授は「ガイドライン策定のプロセスの透明性を高めることなどにより、非電離放射線の安心・安全な利用に貢献していきたい」とコメントした。

参考:【名古屋工業大学】平田晃正教授が国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)議長に就任 ~ICNIRP設立以降、アジアからの議長就任は初~

大学ジャーナルオンライン編集部

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