インターンシップ等の開催が本格化する夏に向けて、大学3年生の約8割が貯金を考えていることが、株式会社マイナビが実施した全国調査で分かった。就職活動の対面化が進むなか、交通費が負担になっているとみられる。

 株式会社マイナビは、2027年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に、2024年5月17日から5月31日にかけてWebアンケート調査を実施した。有効回答数は3,051名。

 調査によると、5月にキャリア形成活動(オープンカンパニーやインターンシップなど)を実施した学生は30.2%で、前月から11.9ポイント増加した。

 キャリア形成活動(または就職活動)に向けて貯金をしているかを聞いたところ、貯金をしている学生は33.8%であり、「したいができていない」と回答した学生は45.9%に上った。これにより、全体の79.7%が就職活動に向けて貯金を意識していることが明らかとなった。貯金の目的としては「交通費」が最も多く、64.4%を占め、次いで「アルバイトができない期間の生活費」で56.0%となった。

 2025年卒業予定者向けのインターンシップでは、対面実施率が44.0%となり、年々増加傾向にある。地方学生にとっては首都圏など遠方での対面イベント参加時に交通費が自己負担となる場合が多く、貯金を意識する傾向が強まっている。

参考:【株式会社マイナビ】2027年卒大学生キャリア意向調査5月<インターンシップ・キャリア形成活動>

大学ジャーナルオンライン編集部

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