河合塾グループで大学を対象としたソリューション事業に取り組むKEIアドバンスは、中国・上海市に現地法人の「上海阿尔晟河合塾科技有限公司」を設立した。アプリケーションプラットフォーム事業を展開する会社で、アプリを通じて日本への留学を希望する中国人学生を後押しする。

 KEIアドバンスによると、現地法人は日本国内に留学している中国人学生と中国在住の日本留学希望者をアプリでつなぎ、留学や生活情報の提供、日本語学習などの支援サービスを進める。KEIアドバンスは日本留学を希望する中国人のニーズの応えると同時に、日本や日本の大学に対する適切な理解を促すことで、留学生の質保証に結びつくのではないかと期待している。

 日本への留学生はこの10年で2倍となり、そのうちの4割を中国人学生が占めている。少子化による18歳人口の減少に苦しむ日本の大学が海外からの留学生獲得に力を入れる一方、日本で学ぶことに期待する中国人学生が増えている。

 日本の大学はこれまで、日本国内の日本語学校に依存して留学生を集めていたが、海外の有名大学はグローバルな規模で学生のリクルーティングを進めており、優秀な学生が日本に集まらないという悩みがあった。KEIアドバンスは現地法人による支援サービスでこれらの悩み解決に貢献したいとしている。

参考:【KEIアドバンス】中国現地法人設立のお知らせ~日本への留学希望者向け支援事業を展開~

大学ジャーナルオンライン編集部

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