ノーベル賞クラスの研究に贈られる2025年のクラリベイト引用栄誉賞に国内から生理学・医学の分野で国立循環器病研究センターの元研究所長、寒川賢治氏(77)と久留米大学の児島将康名誉教授(66)が選ばれた。食欲・エネルギー・代謝を調節するホルモン、グレリンの発見が高く評価された。
クラリベイト・アナリティクス・ジャパンによると、引用栄誉賞は論文の引用回数、他賞の受賞歴、研究への貢献度などを総合的に判断して決める。今年の受賞者は世界8カ国の研究機関に籍を置く22人。研究機関の内訳は米国10人、フランス3人、ドイツ、日本、スイス各2人、カナダ、オランダ、中国各1人。なお中国は今回が初の受賞となり、中国科学院大連化学物理研究所の教授のTao Zhang氏は単原子触媒の先駆的な研究が評価された。
生理学・医学の分野で選出された寒川元所長と児島名誉教授は1999年、体がエネルギー不足を感じたとき、胃から分泌され、脳に届いて食欲を刺激するグレリンを発見した。この研究成果はがんによる食欲不振や体重減少の治療薬として実用化されている。
引用栄誉賞は2002年のスタート以来、受賞者のうち83人がノーベル賞を受けたことから、ノーベル賞の登竜門と呼ばれ、世界的な注目を集めている。
参考:【クラリベイト・アナリティクス】Clarivate Unveils Citation Laureates 2025 – Highlighting Nobel-Class Research with Global Impact
【国立循環器病センター】当センター 元理事・元研究所長 寒川賢治 氏が「クラリベイト引用栄誉賞」を受賞
【久留米大学】児島将康名誉教授が「2025年 クラリベイト引用栄誉賞」を受賞
