奈良先端科学技術大学院大学は、文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の一環として、ARWIT推進センターを設置した。
本事業において、奈良先端科学技術大学院大学は、生産年齢人口が急激に減少する日本において研究開発力を維持・強化するため、東南アジア諸国から高いポテンシャルを持つ留学生の獲得機能強化と、自律的研究強化・社会実装システム(ARWIT)の構築と共有に取り組んでいる。
自律的研究強化・社会実装システム(ARWIT)はAutomated Research Workflow(デジタル技術やロボティクス技術を活用した研究開発の自動化)とIndustrial Translation(社会実装)を表しており、物質合成の自動化・自律化をシステム化して多くの機関が参画する革新的な材料開発プラットフォームに進化させ、データを高度なセキュリティにより管理されたオープン・クローズド戦略に基づいて活用する仕組みを構築する。さらに検索内容を秘匿できる仕組みを開発し実装することで、大学と企業の双方に利益をもたらす持続可能なエコシステムの構築を目指す。事業後半では基礎研究によるシーズ発見とデータ共有による有用物質の開発、さらには社会実装までをシームレスにつなぐ「NAIST-ARWIT システム」を確立する。
ARWIT推進センターは、この「NAIST-ARWIT システム」の構築と、システムを基盤とした研究データの利活用や人材育成を推進するため、2026年1月1日に設立された。
J-PEAKSは「国際卓越研究大学」と並ぶ重要事業として、地域中核・特色ある研究大学を海外の名門大学とも連携して研究力を底上げし、世界トップレベルの研究大学群に育てるというもの。支援経費は1件当たり最大55億円程度、事業期間は5年間。2023年度・2024年度で計25大学が採択されており、大学院大学としては沖縄科学技術大学院大学と奈良先端科学技術大学院大学が採択されている。
