高校のICT(情報通信技術)・AI(人工知能)活用が幅を広げる中、ICT機器に対する学校の負担減少や安定した通信の確保、AI利用に対する教員や生徒のリテラシー育成への不安など課題が顔をのぞかせていることが、旺文社の全国調査で明らかになった。
調査は2025年12~2026年1月、全国の国公私立高校約5,000校に対し、ダイレクトメールで調査への回答を依頼、回答があった547校分を集計した。
それによると、高校で生徒に配布しているICT機器はタブレットが主流で、生徒1人に1台が95.1%を占めた。費用負担は個人で学校指定端末の購入が39.9%で最も多い。2位は学校で学校指定端末の購入が28.9%だったが、前年度より4.5ポイント下がった。ICT機器の市場価格上昇から学校負担を避けようとする動きが出ている。
校内ネットワークは「どこでも無線で利用できる」が半数を超えたが、「インターネット使用の増加に伴い、回線につながらなくなることが増えた」との回答があり、ネットワーク回線の質が問題となる高校も出ている。
授業や生徒指導でAIの活用は「十分活用できている」が対前年度調査比1.6ポイント増の10.9%、「まあまあ活用できている」が17.4ポイント増の39.3%と伸びが目立った。しかし、しっかりした運用ルールがなく、AIの回答に誤りが多い。教員や生徒のリテラシー育成に不安を感じる声が上がっていた。
参考:【株式会社旺文社】【2026年度】全国の高等学校におけるICT・AI活用実態調査 ~激変した生成AI活用意識と高校教育ICT10年史~