人間文化研究機構など国内の4大学共同利用機関法人と総合研究大学院大学は、5法人が社員となる大学共同利用研究教育アライアンスを設立した。5法人が連携し、研究力強化や大学院教育の充実、若手研究者の育成、効率的な運営のための連携事業を進める。

 人間文化研究機構によると、アライアンスに参加した機関は人間文化研究機構、総合研究大学院大学のほか、自然科学研究機構、高エネルギー加速器研究機構、情報・システム研究機構。

 山内正則高エネルギー加速器研究機構長が代表理事、平川南人間文化研究機構長、小森彰夫自然科学研究機構長、藤井良一情報・システム研究機構長、長谷川眞理子総合研究大学院大学長が理事、住吉孝行高エネルギー加速器研究機構監事が監事を務める。

 理事会の下に研究力強化のための連携事業、大学院教育の充実および若手研究者育成のための連携事業、効率的な業務運営を目指す連携事業を担当する3つの部会を設置する。

 アライアンスの設立は、科学技術・学術審議会学術分科会の研究環境基盤部会で2018年、4つの大学共同利用機関法人を存続させたうえ、運営の効率化や異分野融合研究の推進などが提言されたのを受け、5法人で連合体のあるべき姿について検討を重ねた結果、決まった。

 代表理事の山内正則高エネルギー加速器研究機構長は「できるだけ早く大学共同利用の充実につながるよう5法人が連携して事業を進めていきたい」とのコメントを発表した。

参考:【人間文化研究機構】一般社団法人大学共同利用研究教育アライアンスの設立について(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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