文部科学省は2026年1月23日、10兆円規模の大学ファンドの支援対象になる国際卓越研究大学に東京科学大学を認定した。認定は2024年の東北大学に続いて2校目で、今後は体制強化計画を文部科学大臣に提出後、認可されれば2025年度中に助成を開始する予定。期間は最長25年で、厳格な結果責任を求める観点から、一定期間ごとに支援の継続の可否に係る評価が実施される。第1号に選ばれた東北大学には、2025年度計画分として、2025年2月18日に約154億円が交付されている。
東京科学大学の「国際卓越研究大学に係る認定申請書」によると、2020年から2024年までの5年計の論文本数は約2万8000本、うちTop10%論文数(論文の被引用数が各分野で上位10%に入る)は約2700本。Top10%論文割合は9.6%で、教員数1922(2024年度)人のため1人当たりのTop10%論文数は1.40本。共同研究等民間負担経費は、2020年から2024年までの5年平均で約67億円。教員1人当たり約350万円となっている。
国際卓越研究大学の認定要件を定めた「国際卓越研究大学の研究及び研究成果の活用のための体制の強化に関する法律(国際卓越研究大学法)」第4条第3項では、
① 国際的に卓越した研究の実績
② 経済社会に変化をもたらす研究成果の活用の実績
③ 教員組織及び研究環境等の研究の体制
④ 民間事業者との連携協力体制等の研究成果の活用の体制
⑤ 効果的な資源の確保及び配分等の行える運営体制
⑥ 研究に関する業務と管理運営に関する業務の適切な役割分担等の業務執行体制
⑦ 国際的に卓越した研究等を持続的に発展させるために必要な財政基盤
のような認定基準を規定している。
東京科学大学は2024年、東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して誕生した。工学と医歯学の融合を中心とする分野横断型研究に力を入れ、国際医工共創研究院を設置するなどし、ビジョンを達成するためのエコシステムを構築するとしている。
国際卓越研究大学の第2回公募で申請した大学の中では、京都大学についても認定候補となったが、最長1年間、体制強化計画案の改善を実施した上で計画を開始することとなった。東京大学については、更に確認を要する点があるとの判断に至ったため、最長1年間、審査継続となっている。
参考:【文部科学省】
国際卓越研究大学の認定について
国際卓越研究大学に係る認定申請書(PDF)
国際卓越研究大学法に基づく基本方針の策定に向けて(PDF)
【科学技術振興機構】東北大学への国際卓越研究大学研究等体制強化助成を開始~大学ファンドによる世界最高水準の研究大学の実現へ~

