日本赤十字東北看護大学介護福祉短期大学部(秋田県秋田市)を運営する日本赤十字学園は理事会を開き、同短期大学部の学生募集を2027年度以降停止することを決めた。18歳人口の減少や若者の短大離れなどから、定員割れが常態化しているためで、2026年度入学生が卒業したあと、閉校となる見込み。
同短期大学部によると、前身は明治時代の1896年に始まった日本赤十字社秋田県支部による看護師養成。日本赤十字社秋田県支部病院教護看護婦養成所、秋田赤十字看護専門学校と名称を変えながら、看護師養成を続け、1996年に日本赤十字秋田短期大学として開校、2025年に現名称に改めた。
日本赤十字社の教育部門が運営する国内唯一の短大として介護福祉学科を開設し、看護学科とともに2本柱で短大を運営してきたが、看護学科が2008年度限りで学生募集を停止。2024年7月に秋田県と連携協定を締結して介護福祉士の育成や県内定着、すでに施設等で働く介護職員の資質向上に取り組み、これまで約1,100人の介護福祉士を養成している。
しかし、秋田県の人口減少が全国で最も深刻なうえ、若者の短大離れもあり、大幅な定員割れが続いている。入学定員は50人から40人、30人と順次縮小したものの、入学生は2015年度に47人いたのを最後に10~20人台に落ち込み、2025年度は一桁の6人になった。
日本赤十字学園は今後、安定した学生の確保が困難として募集停止を決めた。日本赤十字学園の富田博樹理事長、同短期大学部の原玲子学長はホームページで「系列校の日本赤十字東北看護大学で新たな地域貢献を進めたい」と説明している。