東京未来大学の通信教育課程では、仕事と学びを両立しながら、教員免許の取得や専門知識の習得を目指す社会人が数多く学んでいる。「年齢を言い訳にして、夢を諦めたくなかった」と語る小田島さんもそのひとりだ。40代で小学校教員を目指し、仕事と子育てを続けながら東京未来大学こども心理学部通信教育課程に進学した。仲間や先生に支えられ、大学のサポートを受けながら前に進んできた小田島さんに、入学のきっかけや小学校教育への思い、卒業後の目標を聞いた。

 

「年齢じゃない」——その一言に、前に踏み出す勇気をもらった

 小田島さんが「小学校の先生になりたい」と思うようになったのは、今から5年以上前。企業の採用担当として勤めていた頃だ。

「就活生に『小田島さんがいたから入社を決めました』と言ってもらえることがあって。自分が人と関わった結果、その人が前向きになったり喜んでくれたりするのがすごく嬉しくて、そこにやりがいを感じていました」

 そんな折、小学生の我が子が先生との関わりを通じて前向きに成長していく姿を目の当たりにする。「それまでは採用担当として大学生や高校生と向き合ってきましたが、『小学校の先生になって、成長の土台を築く時期の子どもたちと関わりたい』という思いが少しずつ高まっていきました」と語る。

 決定的な後押しになったのは、採用担当の仕事に生かすため、キャリアコンサルタントの資格を取得したときのこと。キャリアコンサルタントのカウンセリングを受けた際、「小学校の先生に興味があるけれど、もう遅いですよね……」と何気なく打ち明けたところ、「年齢じゃないですよ」と背中を押してもらった。

 こうして、小田島さんは、小学校教諭免許状取得に向けて動き出す。すぐに頭に浮かんだのが、通信教育課程を持つ東京未来大学への進学だ。「小学校教員になりたいと思い始めたころから気になっていた大学です」と小田島さん。「仕事を続けながら学びたかったので、いかに続けやすいかという視点で進学先を検討し、短期集中で単位を修得できる東京未来大学通信教育課程に編入学しました」

仕事と子育て、勉強――時間が限られるなか、3つを両立できた理由

 東京未来大学の通信教育課程が導入している「2セメスター・8ターム制」は、1年間を半年ごとの学期に分け、さらに約1ヶ月ごとのタームに区切り、月に2科目ずつ集中して学ぶという仕組みだ。小田島さんは、どのタームにどの科目を入れるか、すべて自分で決められる「自由度の高さ」に助けられたという。「仕事が忙しい時期には負荷の大きい科目を入れないなど、自分でスケジュールをコントロールできたおかげで、無理のない学び方ができました。東京未来大学での学びは、まるでスタンプラリーのようで楽しかったですね。1科目、2科目と単位を修得するたびに、スタンプを押して目標に向かって前進していくような実感がありました」と話してくれた。

 また、定期試験はWebで受験でき、履修状況や単位修得の進捗確認やレポート提出なども、すべてWebシステム上で完結する。

「Webシステムがとてもわかりやすくて、今どれだけ単位を修得できているのか、現在、履修している科目がどこまで進んでいるかなどを確認することができます。迷ったり悩んだりすることなく、スムーズに学習ができています」

 それでも、入学直後は苦労もあった。仕事と子育てに「学び」が加わり、これら3つを両立する必要があったからだ。まとまった学習時間を作ることが難しかったため、「スキマ時間」を徹底的に活用し、子どもが起きる前の早朝や移動時間、就寝前の時間を勉強に充てた。

 「一番大変だったのは、大学の授業と小学校教員採用試験の勉強、そして子育てが重なったとき。授業のレポート締め切りや仕事の締め切り、採用試験の勉強と、すべてが重なって本当に大きな山場でしたね」と苦労を語る小田島さんの表情は意外にも明るい。なぜなら、苦労を吹き飛ばすだけの「出逢い」があったからだ。

スクーリングで出逢った仲間や先生が、折れそうな心を支えてくれた

 通信制大学では、孤独な学びになりやすいとも言われている。そんな中で小田島さんが「大きな支えになった」と語るのがスクーリング科目だ。

 スクーリング科目とは、対面の授業やオンライン授業などを通じて、教員から直接指導を受ける科目のこと。東京未来大学には、小学校教諭免許状の取得に関わる一部科目に関して、教科書で基礎を学び、実践的な内容を対面授業で学ぶ「テキストスクーリング科目」がある。

 小田島さんは当初、必要最低限の科目のみをテキストスクーリング科目で受講するつもりだったが、実際にキャンパスを訪れて考えが変わった。同じ目標を持つ多くの仲間と出逢えたからだ。仲間たちの中には、自分と同じように働きながら学ぶ社会人も多くいた。なかには、定年後に学び直す人もいた。「みんな頑張っているんだ」という仲間意識が生まれ、苦しい時期を乗り越える原動力になった。

 また、小学校教諭として豊富な経験を持つ教員から、「教壇に立つ」視点を学ぶことができた。「模擬授業が特に楽しかったですね。3〜4人のグループで授業を組み立て、実際に授業を行い、フィードバックをもらったことで、子どもたちに教える姿を具体的にイメージすることができました」。主体性や生きる力など、今の教育で何が求められているのかを肌で感じることができたという。

教育実習で、子どもたちの行動の「根本」を見る目が育った

 「こども心理学」を学んだことも、東京未来大学に進学してよかった、と思うことの一つだ。例えば、大人から見て『あれ?』と違和感を覚えるような行動をする子どもがいたとする。一見、困った行動に感じられるが、その背景に目を向けると、行動の原因が見えてくるようになるのだそうだ。

 実際に、小田島さんは東京未来大学の授業で「こども心理学」を学んだ上で、教育実習に臨んだ。これにより、子どもたちの行動の裏側にある背景を自然と考えるようになったという。「自分の子どもと向き合うときも、すぐに『こうしなさい』と言わなくなりました。宿題をせずにいても、『何かあったのかな』とまずは考えることが増えてきましたね」と小田島さんは語ってくれた。

 東京未来大学に入学して2年目、すでに必要単位のほとんどを修得しているという小田島さんは、教員採用試験の一次試験も終え、「小学校教諭になる」という目標に着実に近づいている。

「振り返ってみると、自分が歩んできたことのすべてが、今につながっているように思います。採用担当として相手の話を聞き、対話を重ねてきた姿勢を、教育実習でも発揮できたからです。子どもたちが前向きに成長できるよう、私がこれまでの人生で培ってきたことを活かしていきたいと思います」

「やらない後悔はしたくない」——迷っている皆さんに伝えたいこと

 社会人になって20年以上が経ち、人生の大きな転機を迎えた小田島さん。「小学校の先生になったら、子どもたちが安心できる環境で『こんなことをやってみたい』と前向きに思えるような、そんな関わり方をしていきたいですね」と、未来への思いを語る。

最後に、学び直しを考えている社会人へのメッセージを聞いた。

「私自身も、仕事や子育てと両立できるか、何度も悩みました。安定した会社でやりがいのある仕事に就いていましたし、子育てをしながら働く当時の生活に何の不満もなかったからです。けれど、私は小学校の先生になりたかった。それに、このタイミングを逃したら二度と挑戦できないと思いました」。順調だったわけでも、楽だったわけでもない。でも、小さな積み重ねが大きな結果に結びついていく。小田島さんはそんな感覚を覚えながら、前に進んできた。「だから皆さんも、『自分はどう生きていきたいのか』を考えてほしい。そして、もし迷っているのなら挑戦してほしい。年齢を理由にせず前に進んでほしいと思います」

東京未来大学 こども心理学部 こども心理学科 通信教育課程

小田島さん

観光系の専門学校を卒業後、ホテルに就職。その後、自動車関連企業に転職し、採用業務を担当。小学校教諭を目指し、2024年10月に東京未来大学通信教育課程に3年次編入学。

 

東京未来大学 通信教育課程

大学ジャーナルオンライン編集部

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