東京工業大学は米航空宇宙局(NASA)アストロバイオロジー(宇宙生物学)、惑星科学部門のシニアサイエンティストを務めてきたメアリー・ボイテック博士を学長特別補佐、地球生命研究所エグゼクティブディレクターに任命した。

 東京工業大学によると、ボイテック博士は長年、アストロバイオロジーの世界的権威としてNASAの重要プログラムの運営に携わってきた。米国内の研究事情に通じているほか、海外機関や研究者との幅広いネットワークも持っている。
学長特別補佐としては今後、世界最高水準の教育研究環境を整備するとともに、世界の優秀な研究者とのネットワーク構築、海外機関との連携を進める。

 エグゼクティブディレクターを務める地球生命研究所は、惑星科学、生命科学の専門家を世界から集め、地球と生命の起源を探る研究機関。研究者の半数以上が外国人で、所内の公用語を英語とすると同時に、日本の標準的な研究体制である講座制ではなく、1人ひとりの研究者が独立して研究を進めている。

 ボイテック博士は既にスタートしているシステム改革の推進役となり、地球生命研究所が世界に開かれたトップレベルの研究施設となることを目指す。
ボイテック博士は「学際的な研究を行っている機関で働く機会を得たことは非常に光栄」とのコメントを発表した。

参考:【東京工業大学】NASAからメアリー・ボイテック氏が学長特別補佐、地球生命研究所エグゼクティブディレクターに就任

大学ジャーナルオンライン編集部

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