千葉大学と障がい者雇用農園運営の株式会社NEXT ONE、農業設備開発の株式会社ジャパンプランツテクノロジーズは、株式会社千葉大学コネクトの仲介により「高単価市場に適合するイチゴ品種の選抜と高付加価値栽培技術の開発」を開始した。千葉大学の研究知見、植物工場・施設園芸の技術、障がい者雇用農園の運営ノウハウを融合し、市場で評価される高付加価値イチゴの生産を通じて「障がい者が働きやすく、かつ高収益を実現できる農業モデル」の構築に取り組む。
千葉大学からは大学院園芸学研究院の淨閑正史准教授が参加し、障がい者雇用と高収益農業の両立を図るため、高単価市場に適合するイチゴ品種の科学的選抜、障がい者が取り組みやすい栽培オペレーションの設計、高温期における栽培技術の確立による周年出荷の実現、高付加価値化による農園収益の向上を研究し、研究成果の社会実装と全国展開を目指す。
イチゴは6~11月の高温期に国内供給が不足し、通年での安定供給が大きな課題になっている。障がい者雇用農園は就労機会の提供を第一の目的としているが、作業の安定性を重視して年間を通じて作業しやすい温度環境に設定されることが多い。このため、イチゴのように高温に弱い作物でも通年の安定生産をしやすい環境といえる。
共同研究では、借り受けた農地を継続的に耕作し、遊休化させずに高度利用する。研究グループは高単価イチゴの通年生産が軌道に乗れば、障がい者雇用農園の安定経営が可能になるほか、農地の維持にも貢献できるとみている。
参考:【千葉大学】高単価イチゴの生産技術確立に向けた共同研究を開始― 障がい者雇用農園と千葉大学が高収益モデルの構築を目指す ―(PDF)
