兵庫県立大学では2026年4月から工学部を改組し、現在の3学科6コース制から1学科5コース制に変更し、専門分野を中心に柔軟かつ幅広い学びが可能なカリキュラムを提供する。それに伴い、入学者選抜も変更する。いずれも設置構想中。

 新しい工学部は工学科1学科に、電気電子工学コース・知能情報コース・機械工学コース・材料デザインコース・化学コースに再構成することを構想中。

 グローバルな課題解決の重要性を認識し、社会の変革をリードできる工学系技術者・研究者としての素養を養うため、デジタル技術の活用による「D(Digital)X」、②持続可能な脱炭素社会実現に向けた「G(Green)X」、③生活の質(Quality of Life, QOL)の向上をもたらす「L(Life)X」、④社会を支える環境や人に優しい新しいものづくり「M(Material)X」という 4つの「X(Transformation)」を軸とする教育を展開する。

 改組にともなう2026年度工学部入学者選抜の主な変更点は4つ。

 まず、一般選抜の個別学力検査の試験科目数を前期日程4科目→2科目に、後期日程2科目→1科目に減らす。2つ目は、医療や生体、環境などに関連した工学分野の拡がりを踏まえ、大学入学共通テストを課す一般選抜と学校推薦型選抜(普通科・理数科等)では『生物』、並びに学校推薦型選抜(工業科等)では『生物基礎』を新たに選択可能とする。

 また、工学部での勉学への強い意欲をもった優秀な学生を確保するため、指定校を対象とした学校推薦型選抜(指定校)を創設する。学校推薦型選抜(女子学生特別選抜)の出願資格に「数学に関する科目のうち数学Ⅲ及び数学Cを単位修得した者または単位修得見込みの者」を新たに追加する。

 なお、学科改組の計画は予定であり、今後内容に変更が生じる場合がある。入学者選抜方法の詳細は、文部科学省への届出(学科改組によるもの)後に公開する入学者選抜方法等(2025年7月予定)や学生募集要項などで要確認。

参考:【兵庫県立大学】令和8年度工学部改組に伴う入学者選抜の変更について【予告】第1報(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。