関西学院大学は2025年度から大学院博士課程後期課程に大学院研究者育成奨励金を創設し、入学金と年間学費相当額を実質無償化する。同時に博士課程前期課程と専門職学位課程向けに新奨学金を創設し、大学院生を支援する。高い専門性を身につけた高度職業人としてのキャリア形成を目指す大学院生・研究者の継続的支援をねらいとしている。

 関西学院大学によると、大学院研究者育成奨励金は博士課程後期課程の正規生、特別学生が対象。別の奨学金制度がある外国人留学生は対象としない。支給額は入学金と授業料、実験実習費、教育充実費など年間学費の相当額で、実質無償化する。初年度に限り、申請者全員を対象とする。

 支給期間は1年間だが、日本学術振興会特別研究員への申請など必要な条件を満たしたうえで申請手続きをすれば、通算3年間まで継続支給を受けられる。

 博士課程前期課程と専門職学位課程向けの新奨学金の名称は、「ベーツ支給奨学金」。返還が不要で、大学院研究科の推薦で入学前に採用を決定する。

 支給額は学費相当額(授業料、実験実習費、教育充実費の合計に相当する額)か、その3分の2、その3分の1のいずれか。支給が決まった場合、原則として2年間、継続採用される。

参考:【関西学院大学】関西学院大学大学院博士課程後期課程が実質無償化

関西学院大学

次代を見据えた特色ある教育で、自分の未来が楽しくなる学び

創立130余年の歴史の中で多文化が共生する関西学院。スクールモットー「Mastery for Service(奉仕のための練達)」を体現する、創造的かつ有能な世界市民の育成をめざしています。複眼的な視野を養う、分野横断型の教育システムを確立や、国境を越えた学び[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。