東京大学大学院の村上健太郎教授らの研究グループは、全国26都道府県の20~69歳の日本人1047人を対象に、11日間のリアルタイムの食事記録を用いて、いつ、どのくらいの頻度で食べるかという「食事リズム(時間栄養学的食行動)」の個人差を網羅的に解析した。

 その結果、以下の4つのパターンが特定され、食行動の個人差の63%を説明することが分かった。①「勤務日に朝食早め・多め型」:仕事がある日の起床が早く、朝食を早い時間にしっかりとる規則正しいリズム。②「休日に朝食抜き型」:仕事がある日とない日の食事時間のズレが大きく、休日に朝食を抜くリズム。③「間食多め・夕食少なめ型」:1日の間食回数が多く、その分夕食のエネルギー摂取割合が低いリズム。④「昼食多め・夕食早め型」:夕食の終了時刻が早く、昼食をメインにしっかりとるリズム。

 これらのパターンと関連する要因を分析した結果、若年層や男性は②「休日に朝食抜き型」が多く、女性は③「間食多め・夕食少なめ型」が多いなど、個人の属性により明確な違いがあった。一方、いずれの型も食事の質や肥満(BMI・腹囲)との関連は認められなかった。

 今回の研究は、食事リズムは個人のライフスタイルや勤務形態を色濃く反映するが、そのリズムそのものが直ちに肥満や低栄養を招くわけではないこと、また、個々の生活背景に合わせた柔軟な健康指導が必要であることを示している。今後は、リズムと食事内容を組み合わせた多角的な研究により、実効性の高い食事ガイドラインの策定に寄与することが期待されるとしている。

論文情報:【British Journal of Nutrition】Identification of chrono-nutrition behavior patterns and their associations with sociodemographic characteristics, diet quality, and obesity

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