帝京平成大学薬学部(東京都中野区)は、2027年度入試より特定地域の出身者を対象とした「薬学部地域枠制度」を新設する。返済不要の給付金を6年間で最大432万円支給し、大学独自の特待生制度との併用も可能となっている。
「薬学部地域枠制度」の対象となるのは、薬学部が設置されていない県を中心とした全国21県(青森・秋田・山形・茨城・群馬・富山・福井・山梨・長野・岐阜・愛知・三重・奈良・鳥取・島根・高知・佐賀・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)の出身者で、最大42名の採用枠が設けられる。入試方式は、総合型選抜、学校推薦型選抜(公募制)、一般選抜、奨学特待生選抜、大学入学共通テスト利用選抜など幅広く用意されており、得意な方式で受験できる。
同大学独自の奨学金には、「実る学び入試特待生制度」や、入学金・授業料・施設設備費が免除となる「奨学特待生」があり、これらとの併用も可能である。給付を受けるには、各学年につき1回を上限とすること(留年不可)、卒業後2年以内に薬剤師国家試験に合格すること、卒業後に出身県へUターンして薬剤師として勤務することなどの条件がある。
薬剤師は地域によって人数の偏りが大きく、充足していない地域が多い。また、充足している地域でも、病院と薬局といった業態によって不足が生じている。大学の薬学部は地域枠を設定し、薬剤師が不足している県から学生を受け入れ、卒業後に地元へUターンして勤務してもらうことで、偏在の解消に取り組んでいる。
<薬学部 地域枠の設定がある大学(国公立)>
富山大学 薬学部
和歌山県立医科大学 薬学部
<薬学部 地域枠の設定がある大学(私立)>
東北医科薬科大学 薬学部
高崎健康福祉大学 薬学部
順天堂大学 薬学部
帝京平成大学 薬学部(2027年度入試より)
東京薬科大学 薬学部
明治薬科大学 薬学部
横浜薬科大学 薬学部(2027年度入試より)
岐阜医療科学大学 薬学部
北陸大学 薬学部
大阪大谷大学 薬学部
神戸薬科大学 薬学部
崇城大学 薬学部
※2026年8月末時点 US進学総合研究所調べ
対象地域(県)や対象入試などは大学より異なる
