大学生協事業連合UNIVCOOPキャリアナビ事務局は、株式会社キャンパスサポートによる運営のもと、2028年卒業予定者を対象に「28卒以降学生生活&進路状況調査(2025年11月実施)」を実施し、その結果を発表した(有効回答数260件)。事務局では、大学生の就活動向・実態を把握することを目的に、大学生協組合員を対象とした調査を毎年11月に実施している。
調査によると、「平均登校日数」については、前回調査時と変わらず4.8日で、低学年のうちはほぼ毎日のように登校している状況だった。週6日登校と回答した学生が全体の1割を占めており、授業以外でも大学に滞在している可能性がある。
「授業形態」は 前回調査に比べて「すべてオンライン授業」「対面・オンライン両方あるが、オンラインの方が多い」「対面とオンラインが半々」と回答した学生が微増(+2.7pt)しており、コロナ禍からの回復後もオンライン授業が一定の存在感を維持しているようだ。
一方で、「すべて対面授業」の回答が+8.4ptと大幅に増加し、対面中心の学習環境を重視する大学側の姿勢がうかがえる。「キャンパス平均滞在時間」は、6.8時間と、1日の多くをキャンパス内で過ごしている。2時間程度の短時間滞在は前回調査時より微増(+0.9pt)したが、8時間・9時間などの長時間滞在は大幅増(合わせて+7.8pt)となった。前回調査では6時間滞在の回答が最多で他回答へは分散した結果になったが、今回は6時間と8時間にピークがあり、滞在時間が2極化した。
キャリア観に関して、「仕事に求めること」を聞くと、前回調査で上位だった「やりたいこと」「金銭面」「安定性」「やりがい」はいずれも減少し、全体的に回答が分散した。各項目の順位自体に大きな変化はないが、学生の価値観がより多様化している可能性がある。特に「安定性」(-6.3pt)と「やりがい」(-6.1pt)の減少幅が大きく、従来重視されていた要素の優先度がやや低下している。一方で「成長できる環境」は増加(+8.8pt)となり、成長機会へのニーズが高まっている。「チャレンジできる環境」への回答は依然として低いことから、リスクを伴う挑戦より安定した環境でのスキルアップなどを重視しているのではないかと考えられる。
働き方に対する回答も分散傾向に。前回回答の多かった「福利厚生」が大幅に減少(-8.9pt)した一方で、「ライフイベントによる待遇・働き方の考慮」が増加(+8.2pt)しており、中長期的な勤務を見据えた働き方に対する柔軟性へのニーズが強まっていると考えられる。また、「勤務時間の柔軟性」や「勤務方法の多様性」も増加傾向にあり、従来の働き方にとらわれない価値観がうかがえる。
「想定している勤続年数」は、約3人に1人が「定年まで」と回答する一方で、若手~中堅層にあたる「3年以上5年未満」、「5年以上10年未満」の回答も多く、キャリアの節目で柔軟に将来を選択したいと考える学生も多い。