福井大学は米国ニュージャージー州ニューブランズウィック市のラトガーズ大学と学生交流協定を結んだ。これにより、全学部で単位を相互認定する交換留学が可能になり、福井大学から国際地域学部の学生1人が今秋からラトガーズ大学に留学する。

 福井大学によると、調印式はラトガーズ大学であり、福井大学の眞弓光文学長、ラトガーズ大学のバーバラ・リー副学長が署名を交わした。眞弓学長は式典で「福井とラトガーズ大学の縁が150年の時を超え、今回の協定で新たな一歩を踏み出すことになった。歴史的な交流をさらに進めていきたい」と述べた。

 福井とラトガーズ大学の交流は幕末の1867年に福井藩士の日下部太郎が米国に渡航し、留学したのが始まり。日本から初めて海外大学に留学した一人となった日下部は、クラスの首席になるほどの優秀な成績を収めながら卒業直前に病気で急死した伝説の外国人留学生として、同大学で語り継がれてきたという。日下部にラテン語を教え、親交があったウイリアム・グリフィス教員は福井藩に招かれて来日、福井藩校明新館、東京大学の前身大学南校で理科を教えた。

 こうした縁から、福井大学とラトガーズ大学が1981年、学術交流協定を締結したほか、1982年に福井市とニューブランズウィック市が姉妹都市提携、1990年に福井県とニュージャージー州が姉妹友好関係を結んでいる。

 福井大学の眞弓学長は式典のあと、ジェームズ・カヒルニューブランズウィック市長を表敬訪問するとともに、日下部の墓参とラトガーズ大学中央図書館でグリフィス教員が残した歴史的資料の視察をした。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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