東京工業大学は将来、リーダーとして国際的に活躍できる人材を育てるため、大隅良典記念奨学金を設けているが、2024年度から新たに女子学生枠を加える。採用予定は既存の地方出身者枠、親が4年制大学を卒業していない学生を対象とするファーストジェネレーション枠と併せて30人程度となる。

 東京工業大学によると、大隅良典記念奨学金は2016年にノーベル生理学・医学賞を受けた大隅栄誉教授の功績をたたえ、新時代のリーダー育成に役立てる目的で2018年に創設された。

 女子学生枠の新設は東京工業大学が推進するダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンの取り組みの一環。産業界が求める女性の理工系人材を養成するとともに、大学の女子学生比率を高める狙いがある。

 対象者は2024年度に東京工業大学の学部に入学を希望する女子学生で、女子入試枠での入学希望者に限らない。条件が高校などの学業成績が全履修科目平均値4,3以上、世帯年収が給与所得で支払金額800万円未満、給与所得外なら所得金額337万円未満。10月から募集し、選考して内定者を選出、内定者が入学すれば標準修業年限内に限って月額5万円を支給する。

参考:【東京工業大学】大隅良典記念奨学金2024年度奨学生募集-女子学生枠を新設-

東京工業大学

時代を創る知を極め、技を磨き、高い志と和の心を持つ理工人を輩出し続ける理工大学の頂点

東京工業大学は産業の近代化が急務となっていた1881(明治14)年に東京職工学校として設立されました。設立以来、優秀な理工系人材と卓越した研究成果を創出し続け、現在も日本の理工系総合大学のトップにいます。東京工業大学は高度な専門性だけでなく、教養学を必修とする[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。