札幌市北区の北海道大学札幌キャンパスにある附属図書館内施設の命名権を、業務用ビジネスシステム、ソフトウエア開発のSky株式会社が獲得した。施設名称は「Sky Open Area(スカイ・オープン・エリア)」で、2027年1月末までこの名称が使用される。

 Skyによると、命名権を得たのは北海道大学附属図書館本館南棟エリア2階のオープンエリアとリテラシールーム延べ約700平方メートル。主に北海道大学の学生が使用する。契約期間は2月1日から2027年1月末まで。命名権の契約金額は公表していない。

 Skyが北海道大学施設の命名権を獲得したのは、高等教育推進機構大講堂の「Sky HALL(スカイ・ホール)」に次いで2例目となる。Skyは「愛称が学生に定着できるよう努めたい」としている。

 Skyは2021年から東京大学、大阪大学、大阪教育大学、神戸大学、九州大学、お茶の水女子大学、愛知教育大学、京都工芸繊維大学、名古屋大学、岐阜大学、中京大学、名城大学、広島大学について、図書館内施設や食堂、エスカレーター(大阪教育大学)などの命名権を取得している。

 施設命名権の売却は地方自治体や大学などが収入増を目指して21世紀に入って活発に行っている。千葉市の「ZOZOマリンスタジアム」(正式名称・千葉マリンスタジアム)、東京都調布市の「味の素スタジアム」(東京スタジアム)などプロ野球やプロサッカーのホームとなるスタジアム、大阪市の「エディオンアリーナ大阪」(大阪府立体育会館)など大相撲やプロバスケットボールの試合会場となる体育館がよく知られる。

 このほか、「ロームシアター京都」(京都会館)など文化ホール、歩道橋、橋、トンネルなど多様な施設が対象とされ、年間契約金額が億単位のものも少なくない。

参考:【Sky株式会社】Sky株式会社と北海道大学が附属図書館内施設の命名権契約を締結しました

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